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スマホ使用し過ぎへの警鐘多いが勝間和代さんは有効活用

スマホの活用に賛否

 社会問題となりつつあるスマホ依存。電話、メールはもちろんLINE、インターネット、写真や動画の撮影など、さまざまなことが1台でできてしまうスマホを今さら「持たない」選択肢はないかもしれない。でも、想像してほしい。あの小さな機器がなかった頃のことを──。スマホによって、私たちが奪われたものとは? 改めて考えてみたい。

「先日、ファミレスでひとりで時間をつぶしていると、家族4人連れが近くに座りました。注文するなり4人はそれぞれスマホを始め、食べている間も料理をろくに見ないでスマホに釘付け。店を出るまで会話をまったくしませんでした。うちの家族もみんなスマホをいじっているときがあって…あんなふうかも…そう思ったら、ゾッとしました」(45才・主婦)

 若者たちが友達と一緒にいてもスマホを見ていて会話もせず、カップルでさえ別々にスマホをいじり続けている。そんな光景が当たり前になった。子育ても、昔だったらわからないことがあれば親に聞くのが当たり前だったのに、今はスマホでサクッと調べて終わり。

 スマホの存在は人間関係そのものに決定的な影響を与えているのかもしれない。

「スマホがなかった頃は、家族で食事をしている時も、表情や言葉を通じて相手の気持ちが伝わってきました。しかし今はそれがなくなり、料理や器にも目がいかない。昔は当たり前だった“暮らし”そのものから私たちの意識が離れてしまっている気がします」

 そう話すのは、『スマホ断食』の著書もある芥川賞作家の藤原智美さんだ。藤原さんは月に1回、金曜日から日曜日にかけて3日間、スマホを一切使わない“断食期間”を作っている。

「1日24時間で、人間に与えられた時間は増えていない。にもかかわらず、スマホの利用時間が増えていることは、スマホによって私たちの時間が奪われていると考えるべきです。

 人間には自分ひとりになって、自分を取り戻してホッとする時間が絶対に必要なんです。今、電車では多くの人がスマホの画面を眺めていますが、以前は何もせずに気持ちを落ち着かせ、ぼーっとする時間にもなっていました。

 スマホ断食していると日常の気づかなかった部分に目がいって“部屋のここに花を飾ったらきれいかな”という感覚が生まれてくるし、アイディアもすごく出てくるんです。それは、スマホがなかった頃は、誰もが当たり前のように持っていた感覚かもしれません」(藤原さん)

 コラムニストの辛酸なめ子さんは、

「今は“声の電話をかけたら変な人”みたいな感じがあるので、友人と電話で話すこともなくなりました」

 と言うが、たしかにメールやLINEなどを使うようになってから、電話で直接話す機会が減ったという人は多いのではないか。なかには、

「“わざわざ電話すると、相手の時間を奪うことになる”と思って躊躇してしまう」(55才・主婦)

 という人もいる。直接言葉を交わさなくなった結果、私たちは何を失ったのか。

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