パスタがのびてしまったソースと味がなじまず物足りない…と、あきらめていませんか? ごちそうレシピに格上げできるコツをSNSや女性誌でも人気の小堀紀代美さんに教えてもらった。
カフェを開いていた頃、パスタはメニューとしても、まかないとしても人気だったという小堀さん。何千回と作るうちに、ソースを先に作ってパスタを煮絡める、“イタリアのマンマの作り方”に行き着いた。
(1) 仕上がりの味が決まりやすくなるので、パスタにしっかり塩気をつける。パスタをゆでるときの湯と塩はたっぷりと。2人分なら2~3リットルの湯に塩大さじ1が目安。
(2) あらかじめ作っておくソースは煮詰めてうまみを凝縮。その後でパスタのゆで汁を加えてのばすと、パスタにソースが絡みやすくなる。煮詰まり過ぎたら、ゆで汁を足す。
(3) パスタのゆで時間は、パッケージに書かれた時間より3分短めにするのが小堀流。ソースと煮絡めるうちにアルデンテになるので、この段階では硬さを気にしなくてOK。
(4) ソースにゆでたパスタとオイルを加えたら、トングなどでぐるぐる混ぜ続ける。ソースが乳化して濁るまで煮絡めるとパスタに味が浸透し、ほどよい硬さに仕上がる。
タイミングが難しいパスタも、この方法なら麺をゆでる時間が調整しやすいので、ベストな硬さで仕上がる。また、ソースの味がパスタにしっかり絡むので、多少冷めてもおいしく食べられるのだという。
家庭でも、ソースをまとめて作っておき、食べる直前にパスタをゆでて絡めれば、食事時間がまちまちでもアツアツのアルデンテが味わえる。また、パスタの具にも活躍する野菜は、買ったらすぐ水に浸けてハリを戻すなど、簡単なひと手間で仕上がりがぐんとおいしくなる。
※女性セブン2017年4月30日号