中国は一方で「合法的な侵略」も着々と進めています。水質汚染や大気汚染がほとんど回復不可能な状態になっているから、海外に土地を買って中国人を送り込む。
アフリカではすごい勢いで中国人が増えているし、日本でも北海道の土地を猛烈な勢いで買い漁っている。なぜ北海道かというと、水資源があるからです。気がついたら、「どこかの都市はほとんどが中国人」という事態になりかねません。つまり中国は、軍による侵略と、合法的な侵略の両面作戦で来ているわけです。
最近、中国はこれまで戸籍がなかった人間に戸籍を与えると言い出しましたが、彼らにパスポートを与えて外国に送り込むためじゃないでしょうか。
その時に日本人が「仲良く暮らしましょう」とお人良しなことを言うてたら、大変なことになります。
日本人は、自分たちのメンタリティが中国には通用しないことを肝に銘じておかないといけません。「話せば理解し合える」というのは幻想なのです。
中国人が日本で土地を取得することを規制するとか、移民に制限をかけるといった「合法的侵略に対する備え」が急務だと思います。
●ひゃくた・なおき/1956年、大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などの番組構成を手がける。2006年、『永遠の0』で作家デビュー。近著に『カエルの楽園』『幻庵』などがある。
※SAPIO2017年5月号