ヒット商品が相次ぎ、活況に沸く特定保健用食品(トクホ)市場。2016年度の市場規模は6463億円にのぼる。
トクホとは1991年に国民の健康増進を目的として法制化された制度で、国が商品を許可・承認する。昨年12月末時点で許可品目数は1253点だ。いわば国がお墨付きを与えた健康食品であり、「おなかの調子を整える」「食後の血糖値が気になる方に」などの“謳い文句”を表示することが認められている。
トクホには身体の生理学的機能に影響を与える成分である「保健機能成分」が含まれる。それゆえやはり、医薬品との相互作用に気を配る必要が出てくる。というのも、薬の作用は食べ物や飲み物の組み合わせによって大きく変わることもあるからだ。「作用の増強」では効果が必要以上に強まり、一方、互いの効果を打ち消す「作用の減弱」により薬が効かなくなることもある。
保健機能成分「難消化デキストリン」を含み、〈食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする〉との認可表示が認められているトクホ「コカ・コーラプラス」を販売する日本コカ・コーラ広報担当者がいう。