「医薬品との飲み合わせについては、特定保健用食品制度に則り、商品ごとに『××の治療薬ではありません。治療中の方は、医師などの専門家にご相談ください』といった文言を製品のパッケージや広告などに記載し、注意喚起に努めています」
パッケージには注意喚起の文言とともに成分名も記されているので、見逃さずに確認することが大切だ。
前述の“謳い文句”も注意を払いながら読んでおきたい。薬剤士の堀美智子氏が指摘するのは、〈血圧が高めの方に〉が謳い文句のケース。
「こうしたトクホには、血圧を下げる成分のラクトトリペプチドが入っていることが多く、降圧剤のACE阻害薬と併用すると効果が増強して血圧が下がりすぎるといった恐れがあります」(堀氏)
降圧剤を服用するのは当然ながら“血圧が高めの方”なので、うっかり併用してしまいかねないわけだ。
ラクトトリペプチド入りのトクホをカリウム保持性利尿薬と併用すると、血清カリウム値が上昇して高カリウム血症となる危険性もある。