ビジネス

ニトリ都市型店舗 「儲からなくてもいい」で始めた新挑戦

ニトリホールディングスの白井俊之社長 撮影/片野明

 破竹の勢いで成長してきたニトリが、百貨店不振を背景に都心に進出した。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が、白井俊之社長のもとを訪ねた。

 * * *
 絶好調。快進撃。大健闘。グローバル化やIT化で経営環境がめまぐるしく変化し苦慮する企業が多い中で、しかしこの企業の決算はメディアも諸手を挙げて賞賛した。ニトリホールディングスの2017年2月期決算は売上高5129億円、前年比12.0%増。儲けを示す営業利益は857億円とこちらも17.4%増。数字を見ればまさしく絶好調。しかし何よりも目を見張るのは「30期連続して増収増益が続いている」点だ。さらに5年後は売上高1兆円、15年後は3兆円と大胆な成長目標を堂々と掲げている。

 ニトリはたしかに今最も勢いのある企業の一つだ。しかし私自身は買物をしたことが一度も無かった。車を持たない都会暮らしにとって、郊外の大型店中心に展開してきたニトリは、縁遠かった。「安かろう悪かろう」というイメージすら抱いてきた。

 だが、この凄まじい成長ぶりは、単なる「低価格」だけで達成できるはずがない。その秘密とは何なのか。最近特に力を入れているのが都心部で展開している新店舗だと聞き、私は銀座へ向かった。2015年に初めてニトリが百貨店に出店したという、その店へ。

関連記事

トピックス

奥田瑛二
映画『かくしごと』で認知症の老人を演じた奥田瑛二、俳優としての覚悟を語る「羞恥心、プライドはゼロ。ただ自尊心だけは持っている」
女性セブン
『EXPO 2025 大阪・関西万博』のプロデューサーも務める小橋賢児さん
《人気絶頂で姿を消した俳優・小橋賢児の現在》「すべてが嘘のように感じて」“新聞配達”“彼女からの三行半”引きこもり生活でわかったこと
NEWSポストセブン
NEWS7から姿を消した川崎アナ
《局内結婚報道も》NHK“エース候補”女子アナが「ニュース7」から姿を消した真相「社内トラブルで心が折れた」夫婦揃って“番組降板”の理由
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【厳戒態勢】「組長がついた餅を我先に口に」「樽酒は愛知の有名蔵元」六代目山口組機関紙でわかった「ハイブランド餅つき」の全容
NEWSポストセブン
真美子夫人とデコピンが観戦するためか
大谷翔平、巨額契約に盛り込まれた「ドジャースタジアムのスイートルーム1室確保」の条件、真美子夫人とデコピンが観戦するためか
女性セブン
日本テレビ(時事通信フォト)
TBS=グルメ フジ=笑い テレ朝=知的…土日戦略で王者・日テレは何を選んだのか
NEWSポストセブン
今シーズンから4人体制に
《ロコ・ソラーレの功労者メンバーが電撃脱退》五輪メダル獲得に貢献のカーリング娘がチームを去った背景
NEWSポストセブン
「滝沢歌舞伎」でも9人での海外公演は叶わなかった
Snow Man、弾丸日程で“バルセロナ極秘集結”舞台裏 9人の強い直談判に応えてスケジュール調整、「新しい自分たちを見せたい」という決意
女性セブン
亡くなったシャニさん(本人のSNSより)
《黒ずんだネックレスが…》ハマスに連れ去られた22歳女性、両親のもとに戻ってきた「遺品」が発する“無言のメッセージ”
NEWSポストセブン
主犯の十枝内容疑者(左)共犯の市ノ渡容疑者(SNSより)
【青森密閉殺人】「いつも泣いている」被害者呼び出し役の女性共犯者は昼夜問わず子供4人のために働くシングルマザー「主犯と愛人関係ではありません」友人が明かす涙と後悔の日々
NEWSポストセブン
不倫疑惑に巻き込まれた星野源(『GQ』HPより)とNHK林田アナ
《星野源と新垣結衣が生声否定》「ネカフェ生活」林田理沙アナが巻き込まれた“不倫疑惑”にNHKが沈黙を続ける理由 炎上翌日に行われた“聞き取り調査”
NEWSポストセブン
ハワイの別荘と合わせて、真美子夫人との愛の巣には約40億円を投資
【12億円新居購入】大谷翔平、“水原一平騒動”で予想外の引っ越し 日系コミュニティーと距離を置き“利便性より静けさ”を重視か
女性セブン