銀座店の成功で都心部での出店が加速


  一歩中へ入ると、茶色やベージュを基調とした落ち着いた雰囲気に驚かされた。ゆったりした見通しの良い陳列。間接照明。私の思い込みを見事に裏切って、そこはシャレた空間だった。

 「『儲からなくてもいいからとにかくやってみよう』と似鳥昭雄会長が百貨店への出店を決めました。私たちにとって新たな挑戦でした」と白井俊之社長(61)は振り返る。ニトリにとって“空白地帯”だった都心部へ進出する最初の足がかりは銀座。当時は「まさかニトリが銀座に?」と懐疑的な声も少なくなかったという。かつての「プランタン銀座」、現「マロニエゲート2」の5~6階に構える店は週末ともなると家族連れやカップルで大賑わい。レジには行列ができている。

「都心部なので面積には限界がありますし、百貨店内ですから特別な店舗デザインが必要でした。プロジェクトチームを作って取り組みました」

  商品のラインナップを大きく変えることはできない。だとすれば、いかに都会人にアピールする店にするか。

「天井の蛍光灯を吊り下げ型や間接照明に変え、陰影を出すことで商品を立体的に見えるようにしました。また、棚を低く視界を良くして圧迫感を減らす、といった取り組みなど、商品の並べ方から色調まで細かな工夫を重ねていきました」

  オープンすると想定を超えて20代から中高年男性まで幅広い客が押しかけた。銀座店の商品構成は「中価格帯の商品」が中心だが、ニトリの基本は「お、ねだん以上」だけにお買い得感は大きい。 

関連記事

トピックス

交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
身長145cmと小柄ながら圧倒的な存在感を放つ岸みゆ
【身長145cmのグラビアスター】#ババババンビ・岸みゆ「白黒プレゼントページでデビュー」から「ファースト写真集重版」までの成功物語
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン