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快眠のカギはパジャマの素材と温度26~27度、湿度50%

快眠を得るためにパジャマの素材選びは重要(写真/アフロ)

「眠りが変わると、体や心だけでなく、人生も変わります」──睡眠コンサルタントの友野なおさんは、睡眠を改善したことで15kg痩せ、長年悩まされていた肌あれもしなくなり、人生が好転したという。

 人生80年、7時間睡眠なら20年は眠っていることに。睡眠環境を改善し、眠りの質を高めてほしいと、友野さん。

「まず改善すべきなのは、パジャマ。肌に優しく吸湿性に優れたシルクやコットン、リネンがベスト。ジャージやTシャツなど外出着は、布団との摩擦によって上手に寝返りが打てません。人は寝ている間に20~30回は寝返りをします。体を回転させて汗を逃し、体がほぐれて血流や代謝も高まります」。まずはパジャマを替えて寝返り上手に!

 また、寝る環境づくりも良質な睡眠には欠かせない。

「眠り始めの3時間を快適にすることで、体調や肌の調子もよくなり、翌朝のすっきり感が違ってきます」(友野さん)

 寝入ってすぐの3時間は、ノンレム睡眠と呼ばれる深い眠りの時間。この時間に、天然の美容液ともいわれる成長ホルモンが集中的に分泌されるため、この3時間を快適に過ごせるような寝室環境に設定することが大事だ。とくにジメジメした梅雨から夏にかけては、温度と湿度の調整がカギに。

 蒸し暑い夏の場合は、寝る1時間前に25度の冷房・強めの風で一気に部屋を冷やし、壁の輻射熱を除いておく。寝る前に風量を下げ、27度で3時間タイマーにする設定がおすすめだ。

「さらに、寝ている体の高さに温湿計を置いて、温度26~27度、湿度50%になるよう意識しましょう」(友野さん)

「湿度が高いと汗が蒸発しにくく、寝苦しく感じます。汗や熱は背中と敷き寝具の間にたまりやすいので、熱を逃しやすい寝具を選ぶと眠りやすくなります」とは、東京西川・スリープマスターの杉原桃菜さん。

「夏場は触るとひんやりする接触冷感素材や、天然素材の麻も人気。麻はサラッとしていて肌にペタッとはりつかず、こもった湿気や熱を逃がしてくれます」(杉原さん)

※女性セブン2017年7月20日号

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