菅さんは初動を誤ったため、後に引けなくなってしまった。「言葉が過ぎた。公式文書ではないといえばよかった」といえば済んだのに、それもしなかった。
安倍総理にしても、ああいうつっけんどんな答弁でなく、正直に「友達です。ゴルフやる仲間です」と認め、「総理大臣として法律を曲げたことはありません」といえばよかったのです。ペン書きで直した文書が出てきたときも、萩生田官房副長官が指示していたのなら、それは政治的指導なのだから、何の問題もない。特区というのはそもそも政治的判断なのだから、その通り説明すればいいのです。変に隠すから疑われてしまう。自滅を繰り返したといわざるを得ません。
※週刊ポスト2017年7月21・28日号