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カダフィ大佐、「瞑想」の際のオゾン効果に期待していた

カダフィは「実年齢より若い」と評判だった AP/AFLO

 絶対的権力と富を手に入れた独裁者が、最後に求めるのが不老不死の肉体だ。己の命のためなら手段を選ばない。“砂漠の狂犬”こと呼ばれたアンマル・アル=カッザーフィー(カダフィ)の「生への執着」はどんなものだったのか。

 1969年のリビア革命で政権奪取後、2011年に至るまで長期にわたり独裁政権を維持。「カダフィ大佐」と呼ばれた彼は「オバマはアフリカの息子であり私の息子」、「イスラエルにミサイルを撃ち込め」といった過激な言動、奇行が多いことで知られる人物だった。

 カダフィと面識のある国際問題評論家でイスラム圏研究者の佐々木良昭氏が彼の健康法を語る。「カダフィが実践していた健康法は“瞑想”です。首都・トリポリの宮殿から車で1時間ほどの砂漠で、夜明けまで一晩中、頻繁に瞑想をしていました。眼前に積み重なる問題を整理し、体調管理をするためです」

 砂漠の砂は非常に高温になるため、ほぼ無菌状態。夜明け前に降りた朝露が砂の中の石英(鉱物)に浸透すると、朝露が気化する際にオゾンが大量に発生する。オゾンは強い酸化力を持っているため、除菌などの効果が得られるというのだ。

「彼はリビアの砂漠地帯に住むベドウィン(遊牧民族)の出身です。健康管理だけではなく、原点に還るために瞑想をしていたのではないでしょうか」(佐々木氏)

 かつてカダフィの専属看護師を務めたウクライナ人女性は、彼の死後、米『ニューズウィーク』誌の取材にこう語った。

「彼は素晴らしく健康だった。脈拍も血圧も、実年齢よりはるかに若い」

 健康管理も虚しく、2011年のリビア内戦でカダフィが反体制派に殺害されたのは69歳のときだった。

※SAPIO2017年8月号

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