ライフ
2017.08.23 07:00 週刊ポスト
大腸がん80歳男性、「人工肛門リスク」あったが手術決断し…

高年齢でのがん手術は正しい選択なのか
がんの3大療法は「外科手術」「抗がん剤治療」「放射線療法」だ。とはいっても、高齢者にとっては、副作用や手術の肉体的負担など、いずれもハードルが高い。実は75歳以上のがん治療には統一された「治療ガイドライン」が存在せず、「治療しない」という選択をする人も多い。特に抗がん剤治療では、今年4月、国立がん研究センターが「75歳以上の進行がんには効果なし」と報告した例もある。そんな中、75歳以上の患者へのがん宣告にも変化が現れ始めている。
大阪在住の80歳男性・A氏のケースを紹介したい。A氏は5月下旬から便通が滞り、10日ほど大便が出ないこともあった。6月上旬には血便も出たという。妻の強い勧めで総合病院の消化器科を受診。レントゲン、大腸内視鏡検査を行なうと3日後に診察室に呼ばれた。挨拶もそこそこに、医師はすぐ本題に移った。
「大腸がんですね。ステージIIで比較的初期といえますので、手術を選択してはどうでしょう」
2015年に343件の大腸がん手術を実施した、都立駒込病院大腸外科部長の高橋慶一医師がいう。
「大腸がんでは、がんのステージと患者の全身状態次第で高齢でも手術を行なうことが多い。私は『これしかない』という標準治療があるなら、手術リスクも示したうえで迷わずそれを提示します。その際心がけるのは、患者が理解しやすいよう資料やデータを細かく提示し、時に図を描くなどして丁寧に伝えることです」
関連記事
トピックス

福原愛、不倫報道でダメージ 東京五輪で卓球解説起用の可能性は?
NEWSポストセブン

政治家・官僚の特権か コロナ禍でも疑惑逃亡即入院、御用達病院も
週刊ポスト

NHK近江友里恵アナ『あさイチ』を“前倒し卒業”の理由
週刊ポスト

不倫醜聞でピンチの福原愛 中国から「子供を連れてこっちにおいで」
週刊ポスト

がんステージIVの23才女性「私がたとえ死んでも」壮絶出産の全記録
女性セブン

美容整形 切らずにたるみを解消する「ハイフ」とはどんな施術か
女性セブン

福原愛の横浜不倫デート1日目の全貌 ソフトクリームを「あーん」も
NEWSポストセブン

福原愛、横浜不倫デート2日目の全貌 仲良くパンケーキを堪能
NEWSポストセブン