「自動車や家電の電気関係部品など、長い歴史を持つ技術は今も日本が中国より優勢で、“心臓部は日本製”という海外製品は多い。そうした技術は中国に盗まれないよう技術者を守るなどの取り組みが必要です」
何より大事なのは、現実を受け止めて新たに学び直すことだろう。
「中国は世界中の技術者を呼び込んで技術を吸収しています。これはアメリカも欧州も同様で、自国だけで技術を発展させようとするのは日本くらい。これまではそれで成功し“ものづくり大国”の栄光を手にしましたが、中国のように失敗を恐れないチャレンジをする気持ちが必要なのではないでしょうか」(『経済界』編集局長・関慎夫氏)
中国に見習うのが嫌なら再び自力で抜き返すしかない。
※週刊ポスト2017年10月6日号