実際に活動を始めたら、とにかく“独りよがり”にならないように気を付けましょう。ボランティアで重要なのは【4】「みんなとともに」という意識です。見知らぬ人や、世代の違う人との交流を良い刺激として楽しむことが大切です。
ボランティアですから金銭的な対価は得られませんが、活動そのものだけでなく、周囲との交流を通じて「地域を支える力になっている」という充実感を得られるはずです。
また、活動でかかわる相手のプライバシーを守る意識を持つことも重要です。
高齢者宅へのお弁当の配達サービスなど、活動の中でご近所の家を訪問することもありますが、【5】ボランティア中に見聞きしたことを周囲に漏らすのは厳禁です。思わぬところで個人情報が漏洩して、トラブルにつながることも考えられます。
加えて、知っておきたいのが【6】「ボランティア保険」。活動中、事故でケガをしたり、相手にケガをさせてしまったりした場合の補償です。
たとえば介護ボランティアでは、利用者を車椅子から落としてケガをさせてしまうこともあり得ます。そうした事態に備える補償で、各地域の社会福祉協議会やボランティアセンターで加入できます。
男性は女性に比べると、定年後に人との関わりが薄くなりがちですが、ボランティア活動で外に出て体を動かせば、健康維持にもつながります。【7】多くの人と積極的に関わることが“元気の源”となるのではないでしょうか。
※週刊ポスト2017年10月13・20日号