ワクチン製造が遅れた理由を知ると、もっと心配になる。
「厚労省はワクチン製造に際して、今季流行したH3N2亜型に対応できる可能性が高い新たなワクチン株の増殖を薬品メーカーに指示していた。しかしうまくいかず、結局去年と同じワクチン株でワクチンを製造することになったんです。
それは今年のオーストラリアで使用されているのと同タイプのワクチンになる。オーストラリアであれほど感染が拡大したのに、日本でどれくらい大流行を防げるか、懸念はあります」(製薬メーカー関係者)
日本のワクチン政策の後手後手ぶりが、被害を拡大させなければよいが。
※週刊ポスト2017年11月3日号