• TOP
  • 国内
  • 日本遺産・舞鶴の赤レンガ倉庫 来場者は4年で5倍

国内

2017.10.25 07:00  女性セブン

日本遺産・舞鶴の赤レンガ倉庫 来場者は4年で5倍

映画やドラマの撮影現場も見学できる

 京都府の北西部に位置し、日本海に面する港湾都市である舞鶴市。ここは終戦後、引揚船によって約66万人の引揚者と、1万6000余りの遺骨を迎え入れた街として知られるが、二葉百合子(86才)の代表曲『岸壁の母』の舞台としても有名だ。

 そんな同市には、当時、最先端の技術が結集。大型船舶が停泊する港や造船所、鉄道、水道など、さまざまな施設が築かれ、近代的な都市へと発展した。だが、日本は敗戦。旧海軍が残した赤レンガの建造物は、“負の遺産”として手つかずのままだったと、舞鶴観光協会の観光ガイド・古橋ふみ子さんは言う。

「今から30年近く前、日本海の暗いイメージを払しょくし、もっと観光客に来てもらえる街づくりをしようと、市民運動が起こりました。そんな中、今世紀に入り、横浜市が横浜新港ふ頭にある赤レンガ倉庫を活用しようとしていることを知り、舞鶴の赤レンガ倉庫も何か活用できないかと模索し始めたのです」(古橋さん・以下同)

 その後、1989年に市民団体が中心となって、市が所有している赤レンガ倉庫のライトアップを開始。さらに調査を進めると、旧海軍施設を中心に、倉庫や水道施設、砲台、鉄道施設など、約60の赤レンガ建造物が市内に残っていることがわかった。

「平成に入り、専門家らによる本格的な調査が行われ、明治、大正に建てられた赤レンガ倉庫12棟が密集して残っている貴重な場所であることがわかりました。これらを産業観光として生かそうと、市が改修工事に着手し、合計5棟の改修を終え、2012年に『舞鶴赤れんがパーク』がオープンしました」

 眼前に望む舞鶴湾には、今も海上自衛隊の護衛艦などが停泊している。その圧倒的な迫力と、明治のハイカラ文化を思わせるノスタルジックな風景から、日本の近代化の躍進が体感できる街として2016年に文化庁『日本遺産』に認定された。オープン当初は約12万人だった来場者数も昨年は62万人と右肩上がりだ。

 なお、旧海軍の調理隊員育成のための教科書『厨業管理教科書』や『割烹術参考書』に載っていた海軍カレーライス(800円)や海軍肉じゃが丼(800円)を再現。パーク内のカフェなどで食べられる。

撮影/辻村耕司

※女性セブン2017年11月2日号

コメント 0

SNSでNEWSポストセブンをフォロー

  • LINE:友だちに追加
  • facebook:フォローする
  • twitter:フォローする

関連記事

トピックス