寒さが厳しくなる前に、どこを掃除しておくべきか? 家事代行サービス『CaSy(カジー)』の研修担当マネージャーで、掃除スペシャリストの林千恵子さんは、窓やカーテン、床の掃除をメーンにするといいと言う。
「今はまだ、晴れた日であれば、それほど寒くありませんし、水も冷たくないので、水を使った掃除が苦になりません。窓を開け放って換気ができ、空気も乾燥していて水拭きしても乾きやすいので、窓やカーテン、ベランダ、床などの掃除に向いています。カーペットを敷いたり、暖房器具を設置したり、床に置くものが増えないうちに掃除をしてしまえば、年末にする手間が省けますよ」
また、暖房器具の掃除も今のうちにしておくべきと言うのは、家電のメンテナンスに詳しい『光明電機』(東京・中野)社長の高野亨さんだ。
「暖房家電は、使用後に掃除やメンテナンスをしてから保管していると思いますが、使う前に再度、掃除をすると、暖房効率が上がって、においなどのトラブルも避けられるんです」
夏の間は冷房、冬になると暖房のため、一日中、窓を閉めていることが多いが、前出・林さんによると、「エアコンを使わなくなると、窓を開ける回数が増えるとともに汚れが気になるようで、家事代行の訪問先でも、窓掃除のリクエストが増えてきます」とのこと。
窓掃除のメーンはガラス拭きと考えがちだが、網戸や枠などの掃除も必要だと、林さんは言う。
「確かに窓ガラスがきれいになると、掃除したという達成感が得られ、部屋全体が明るくなります。でも、それ以上に大切なのが、窓枠や網戸の掃除。カビが発生しやすい場所でもあるので、徹底的な掃除が必要です」
冬は室内外の温度差により、窓に結露がたまりやすい。この湿気にカビを呼びこまないためにも、掃除は必要だ。
※女性セブン2017年11月16日号