明菜さんは、自分が好きなバナナマン設楽について、熱くこう語った。設楽には、自分は田舎者(埼玉県出身)だという自意識がいまだにあって、そこが、自身も地方出身の明菜さんの心をくすぐるんだと。対して元彼は、東京生まれの都会育ち。そういう自分を誇っていて、田舎者コンプレックスのある明菜さんの心情を理解しようとしなかった。
さらに、バナナマン設楽は、売れっ子になっても天狗にはならず、かといって、媚びないんだと。一方の元彼は、出世欲が強く、そのため会社では順調に出世しているようだが、何かにつけて上から目線でものを言うクセがあるのが気になったという。
「設楽さんってキングオブコントの審査員を2015年から務めてるんですが、自分の付けた点数の根拠をわりとはっきり言うんですよ。それも嫌味なく自然に。笑いでごまかす芸人さんや、ネタ披露の順番を理由にする人も少なくないなか、きちんと自分の意見を表明するところが好きなんです」
さらに、19歳のときから付き合っていた女性と結婚し、父親でもあるという安定感も、高感度大の理由のようだ。
◆理想が高いのと、狭いのは、どちらが難しいのだろう
明菜さんの話を聞いていると、設楽の高い人気はうなずける。と同時に、設楽ファンである明菜さんは、そうとう理想の高い女性なのでないか――と、思わずにはいられない。「理想は高くない」という自己認識は、間違っているのではないかと問うと、即座に否定された。
「いいえ。結婚相手に設楽さんと同じものを求めているわけではありません。たまたま元彼がお笑い好きだったので、だったら、と思ってしまっただけです。まあ、でも、比べないためにも、お笑い好きじゃない人を選んだほうがいいのかな、とは思ってきました。好みのタイプ、設楽さんって言うのをやめようかな。誰がいいんでしょうねえ」
年収、学歴、会社名。そうした“スペック”に囚われている“理想の高い”女性は結婚が難しい、とはよく言われる。だが、内面的なこだわりもまた、やっかいなものなのだろう。明菜さんの理想は、高いかどうかはともかく、狭いのではないか。
「ちょっと考えたんです。最近はパーティーなどで、好きな芸能人を聞かれたら、大泉洋って答えるようにしました。実際に好きだし、大泉洋って男性のファンも多いみたいだから、いいかなと思って。婚活、諦めずに頑張りますよ」