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乳がん、胆管がんを経験した3人が語る「がんと共に生きる」

8年前に乳がんに罹患した黒田尚子さん

 突然やって来るがんの宣告。そんな時、どう対処したらよいのだろうか? 経験者3人に聞いた。

◆がんの出費はジワジワと長く続く 治療費以外で削れる部分は節約

 ファイナンシャルプランナー・黒田尚子さん(48才)は、8年前に乳がん(ステージIIa)に。その体験を『がんとお金の本~がんになった私が伝えたい58のアドバイス』(ビーケイシー)に綴っている。

 乳がんに罹患した黒田さんの場合、かかった費用は350万円近くだったという。

「160万円は乳房再建で、残りは治療費や入院費のほか、交通費や情報収集のための書籍代、入院中の家族の外食費など、本来の治療費以外が本当にかかりました。入院時に術後のための前開きの服や専用の下着など便利なものを準備するかたがいますが、代用品で乗り切れることも多いですよ。

 むしろ問題は手術後。私はすぐに仕事復帰しましたが、治療の副作用で思うように働けず、収入は減少。それなのに、医療用ウイッグや健康食品、サプリメント、肥満による再発リスクが高まることを心配して、ヨガやジムなどにもお金を使い…。がんはジワジワと家計を圧迫し続けると実感しています」

 動ける範囲で仕事の継続は必須のようだ。

◆患者以上に家族が大変 対話と普段通りの生活が大切!

 がんになって困ったことの1つに嫁姑問題があると話してくれたのは西口洋平さんだ。西口さんは、2015年に胆管がん(ステージIV)に。2016年、子育て世代のがん患者が交流できるサイト「キャンサーペアレンツ」を発足。9才の娘の父でもある。

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