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都電荒川線の駅番号が「TA」ではなく「SA」になった理由

4鉄道会社が乗り入れる北千住駅の駅番号表示。東京メトロの例


 東京都交通局が発表した日暮里・舎人ライナーの駅ナンバリングは、「NT○○」。NipporiのNとToneriのTだから、これは誰もが納得できるだろう。

 鉄道ファンが衝撃を受けたのは、都電荒川線の駅ナンバリングだ。都電荒川線の駅ナンバリングは、「SA○○」と発表された。通常だったら、TodenのTとArakawasenのAでTAとなるのが妥当だろう。なぜ、SAという奇妙な駅ナンバリングに決まったのだろうか? 東京都交通局電車部の担当者は、こう説明する。

「日暮里・舎人ライナーと都電荒川線の駅ナンバリングは、昨年頃より導入することが検討されていました。そうした折、今年の4月に都電荒川線の愛称が”東京さくらトラム”に決まりました。この愛称をPRすることや外国人観光客にも利用してもらおうという思いから、”東京さくらトラム”を前面に押し出すことになりました。そうしたことから、今回の駅ナンバリングでも “東京さくらトラム”に由来するものを検討しました。

 Tokyo-Sakura-tramでTS、Sakura-TramでSTという案も出ましたが、TSは東武スカイツリーラインが、STは西武多摩湖線が先に使用していたこともあり、SAkura-tramのSAとすることになったのです」

 都電荒川線の愛称”東京さくらトラム”は、沿線住民や鉄道ファンの間ではあまり定着していない。それどころか、反対の声も根強い。

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