関東の駅百選にも選ばれている三ノ輪橋駅にもバラの花
「駅ナンバリングに関して、特に法律で定めているものはありません。また、国土交通省から鉄道事業者に対して、通達や指導もおこなうこともありません。あくまでも、事業者の個々の判断で決められているものです」と話すのは、国土交通省鉄道局鉄道サービス政策課の担当者だ。
法律もなければ通達や指導もないため、駅ナンバリングに必ずしもアルファベットや算用数字を使用する必要はない。ひらがなと漢数字の組み合わせでも問題はない。
逆にわかりづらい駅ナンバリングが導入されても「国土交通省から改善を求めることはない」(同)という。
2020年の東京五輪開催を見据えて、駅ナンバリングは急ピッチで進められている。鉄道の利便性が向上することや外国人観光客を含めてたくさんの人が鉄道を利用してくれることは地域の足を守ることにもつながるから喜ばしいことではある。しかし、本来の利用者である通勤・通学者や地元住民たちの思いとは裏腹に、駅ナンバリングが進んでいるような気がしてならない。