ライフ

忘年会に役立つ賢人の名言 ジョブズ、ニーチェ、ヨーダほか

忘れられない話も生まれやすい(写真:アフロ)

 年忘れの会で忘れられない失態をおかしてしまうこと、あるあるである。若いうちは失敗も肥やしだが、年を重ねてくるとそうはいかない。コラムニストの石原壮一郎氏がアドバイスする。

 * * *
 忘年会シーズン真っ只中。おっさんがもっとも輝く季節であると同時に、おっさんがもっとも失敗しがちな季節でもあります。一年のいろんなことを忘れたい忘年会において、おっさんが忘れてはいけない心得とは何か。古今東西の賢人たちの名言から、5つの「忘年会に役立つガツンとくる言葉」をピックアップしてみましょう。

 社内の忘年会で悩ましいのは、若者と話が合わないこと。ビートたけしこと北野武は、こう言っています。

「世代が違うと話が合わないなんて言うのは間違い。話が合わないんじゃなくて、話を引き出せない自分がバカなのだ」

 たしかにそのとおりです。会話が続かなくて気まずい雰囲気になったら、いきなり「申し訳ない! 俺がバカだから話を引き出せないんだ!」と謝ってみましょう。相手は何事かと驚き、マズイと思って「そ、そんなことありません。そういえばこのあいだ……」と話題をひねり出してくれるはず。少なくとも謙虚な一面は見せつけることができます。

 もしかしたら、忘年会に行く直前に思いついたんじゃないかと思えるのが、アップルコンピュータの共同設立者であるスティーブ・ジョブズが言った有名なこの言葉。

「ハングリーであれ、愚かであれ」

 ちゃんとお腹を空かせていかないと、せっかくの料理が残ってしまいます。そして、どうせお酒を飲むなら、気取っていないで愚かな自分をさらけ出したいところ。ちょっと時間があるから蕎麦でも……とサンプルが並ぶウィンドウをのぞき込みたくなったら、この言葉を自分に言い聞かせましょう。ジョブズは「ウィンドウ(ズ)に惑わされてはいけない」ということも言いたかったのかもしれません。

 酒の席には、いろんなアクシデントもつきもの。部下や後輩が暴言を吐いてくることもあれば、普段からウマが合わない同僚にからまれることもあります。腹は立ちますが、ケンカしたところで何もいいことはありません。「非暴力主義」を貫いたマハトマ・ガンジーは、こう言いました。

「弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは強さの証だ」

 この言葉を支えに、全力で寛大な態度を貫きましょう。微笑みながら「おっと、言ってくれるじゃないか」「こいつは一本取られたな」「そのくらいで勘弁してくれよ」といったセリフを言う練習をしておくのも一興。ここぞという場面で繰り出して、強さを示しましょう。ただし、周囲が「おお、強い」と思ってくれるかどうかは別ですが。

関連キーワード

関連記事

トピックス

【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
日本初となる薬局で買える大正製薬の内臓脂肪減少薬「アライ」
日本上陸の内臓脂肪減少薬「アライ」 脂肪分解酵素の働きを抑制、摂取した脂肪の約25%が体内に吸収されず、代わりに体内の脂肪を消費
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
専修大サッカー部を辞任していた源平監督(アフロスポーツ)
《「障害者かと思った」と暴言か》専修大サッカー部監督がパワハラ・経理不正疑惑で辞任していた 大学は「警察に相談している」と回答
NEWSポストセブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
日本製鉄によるUSスチールの買収計画
【日本製鉄のUSスチール買収問題】バイデンもトランプも否定的だが「選挙中の発言に一喜一憂すべきではない」元経産官僚が読み解く
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン