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時津風一門の分裂は「第一波」、貴乃花シンパが続々離脱か

理事選の行方は……(時事通信フォト)

 時津風一門の分裂劇が、相撲協会の勢力図を大きく塗り替えようとしている。12月18日に開かれた時津風一門会の席上で、錣山(しころやま)親方(元関脇・寺尾)、立田川親方(元小結・豊真将)、湊親方(元幕内・湊富士)の3親方が一門からの離脱を表明した。今後は「無所属」の立場で行動することになるが、3親方はもともと貴乃花親方に近い立場で、今後は「事実上の貴乃花一門の別働隊になる」(協会関係者)と見られている。さらに時津風一門からの親方離脱は「まだまだ続く」(同前)という声がある。

「伊勢ノ海親方(元前頭・北勝鬨)、甲山親方(元前頭・大碇)、そして時津風親方(元前頭・時津海)の3人も貴乃花シンパとみられている。甲山と時津風の両親方は、錣山親方ら3人とともに、『貴乃花ファミリー女装カレンダー』のメンバーです」(前出・協会関係者)

「貴乃花ファミリー女装カレンダー」とは、2016年暮れに貴乃花親方がファミリーと呼ぶ親方や後援者を集めた忘年会で限定配布されたお土産品。入念に女装メイクした11人の親方を並べたカレンダーで、前出の協会関係者は、「内々の余興とはいえ、そこまで貴乃花親方に付き合うのだから、公私ともに気脈を通じる親方衆ばかり。そこに参加する親方が貴乃花一門外、それも複数の一門にいたことが驚きでした」と語る。

 女装に加わった親方は、角界最大勢力の出羽海一門にもいる。巡業副部長として貴乃花親方をサポートする玉ノ井親方(元大関・栃東)と、山響親方(元前頭・厳雄)だ。玉ノ井親方は相撲協会の副理事、そして山響親方は理事を務めている。八角理事長体制の中枢を担う親方衆の中にも貴乃花親方に親近感を抱く親方がいるだけに、一門の分裂どころか協会執行部の分裂という事態にも発展しかねない状況なのだ。

 そうした“離脱ドミノ”の動きをいち早く示していたのが、『週刊ポスト』(1月1・5日合併号)に掲載された「角界相関図」だ。親方や力士のほか角界関係者を含めた100人の人脈を整理した相関図は、複雑さを増す協会の内紛状況がひと目で分かる「必携参考書」として、相撲記者の間で回覧されている。

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