任氏は中国共産党機関紙「人民日報」のインタビューでも「私たちは思い付きで、軽々しく頭部移植の研究を行っているわけではない。この移植技術があれば、脳は健康だが、脊椎損傷やがん、筋萎縮症などの身体の疾患に苦しめられる患者を助けられるようになるかもしれない」と語っている。
つまり、生きている患者の頭部を、脳死状態の健康な遺体に移植する手術が行われるわけだが、中枢神経や血管、その他の部分を拒絶反応なく、接合できるかどうかなど課題は多く、極めて難しい手術となることが予想される。
これについて、任氏は同ラジオ局のインタビューで「60年前に腎臓移植が初めて行われた際、医学界は極めて懐疑的だったが、いまは当たり前のように行われている。頭部移植も同じことで、後から振り返れば、至極当然の手術となるのではないか」などと答えている。
また、任氏は「動物実験などで、安全性が確認されない限り人間の手術は行わないが、すでに、遺体を使った実験は成功している」などと自信満々だ。