「学生時代はミスコンやモデルっぽい仕事に抵抗があったのですが、賞金欲しさに軽い気持ちで出場した地元の七夕祭りのミスコンでグランプリに輝いて以降、ミスコンってこんなに若い女性が活躍できて、いろんなことを学んだりアピールできたりする場所なんだと、どんどん興味が湧いていったんです。
その後、ミス・ユニバースの愛知大会にも出場して3位になりました。立派な順位だと思いますが、自分では最高のパフォーマンスができたので、結果に納得がいかなかったんです。外見だけでなく、もっともっと内面や好きな事に打ち込んで、それをステキにアピールできる自分磨きが必要だと思いました」(市橋さん)
そして見事、歴史あるミス日本で“トータル美”が評価された市橋さん。この受賞をきっかけに、今後は歌やダンス、そして女優業など幅広くチャレンジしていきたいと意欲を見せる。
ミス日本OGの藤原紀香も、グランプリの市橋さんをはじめ、「水の天使」や「みどりの女神」など各賞を受賞した後輩たちに、こうエールを送った。
「今の私がいるのも、ミス日本グランプリというきっかけがあったからこそ。大和撫子は外見の美しさ、心の持ちようや奥ゆかしさだけでなく、強さや逞しさも持っていて、いまの社会進出にもつながっている。ミス日本に参加したことを人生の糧に、年齢を重ねることが楽しいと思えるように頑張って」
今年の大会テーマは「羽ばたく行動美人」──。平成最後のミス日本受賞者が、今後、様々な業界でどこまで逞しく羽ばたけるか、注目したい。
●撮影/渡辺利博