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プロインスタグラマー、企業と一緒に何が映えるか考える

インスタで収入を得る「プロインスタグラマー」は珍しくない

 現在大人気となっている写真共有アプリ「インスタグラム」。地方に住む専業主婦がインスタを通じてカリスマに…そんなシンデレラ・ストーリーを歩んだのが栃木県在住の主婦・まこつさん(34才)だ。

 独身時代にギャル系ファッション誌『小悪魔ageha』の読者モデルとして人気を博したまこつさんは、東京を離れた後、会社員の夫と知り合い結婚。地方で主婦生活を始めた。

「そこで待っていたのは、同じことを繰り返すばかりの毎日でした。主婦業は誰かに評価されたり褒められたりすることがなく達成感がない。東京ではわりと華やかな生活をしていたので、周りから『都落ち』と言われて、『私はもう夢を見ることはやめよう』と自信をなくしました」

 憂鬱な日々を変えたのがインスタだった。

「最初は日々の暮らしを写真に撮ってインスタに上げるだけでしたが、ある日、夫のために作ったお弁当をアップしたら『いいね!』がついて、それからお弁当メインに。毎朝5時に起きてお弁当を作って、完成した後にバシャバシャ写真を撮る時は最高にテンションが上がります(笑い)」(まこつさん)

 誰もが知っているスナック菓子のパッケージや人気キャラクターを模した「デコ弁当インスタ」が話題を呼び、フォロワー数はあっという間に11万人を超え、昨年9月にはインスタを一冊にまとめた著書まで出版している。

「容姿が求められた昔より、自分の技術や発想力が評価される現在の方がうれしい。長い文章を読むことも書くことも苦手なので、写真1枚をアップするとパッと共有できることが自分に向いています」(まこつさん)

 彼女ほどの人気はなくても、最近はインスタにハマる主婦が多い。『Facebookを「最強の営業ツール」に変える本』(技術評論社)の著者でITジャーナリストの坂本翔さんはその理由として、「承認欲求の充足」をあげる。

「主婦で多いのは、料理写真の投稿です。人間は自分の価値を認めてもらいたい“承認欲求”を持ちますが、とくに主婦は社会から孤立していて、せっかく家事をしても誰にも褒めてもらえないことが多い。でもインスタに料理をアップしたら、『おいしそうですね』『ちょうど晩ご飯に困っていたので、作ってみようと思います』などと、見ず知らずの人から肯定的なコメントが届きます。それを読んだ主婦が『もっと多くの人に見てもらうために料理を頑張ろう』と思うようになり、ますますインスタにハマるんです」(坂本さん)

 まこつさんのようにインスタで人生が変わった人は少なくない。タレントの木下優樹菜(30才)もその1人である。

 2012年にインスタを始め、夫や娘との日常生活の写真をアップして人気を博し、今や芸能人フォロワーランキングで4位を獲得。競争の激しいママタレたちの中でも頭一つ抜けた存在となっている。そんな木下にとって、インスタは「ありのままの自分を見せる場所」だと言う。

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