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スマホ老眼は緑内障、白内障、対処次第で失明もたらす危険も

スマホで若い世代も老眼に

 近年、問題になっている「スマホ老眼」。若い人であってもスマホを長時間使用し続けることで毛様体筋が疲弊し、あたかも老眼のように一時的に目のピントが合いにくくなる症状を指す。彩の国東大宮メディカルセンター眼科部長・平松類医師がいう。

「すでに老眼になっている人はスマホ老眼になりやすく、治りにくくなります。加齢と目の酷使のダブルで毛様体筋の疲弊を加速させ、知らない間に老眼の進行を早めてしまう危険性もあるので、軽く考えてはいけません」

 スマホ老眼は、緑内障や白内障という深刻な症状を引き起こす危険性さえある。

 スマホを見続けると、目はスマホから出ているブルーライト(紫外線に近い可視光線)を浴び続けることになる。長時間浴び続けると、水晶体と網膜の中心部にある黄斑部に影響し、白内障や黄斑変性を引き起こす可能性がある。通常の老眼も、悪化するとこうしたリスクが高まるという。

「老眼によって毛様体筋が衰え、水晶体が硬くなると、水晶体が濁る白内障の症状を加速させたり、血流停滞により緑内障の原因である視神経異常を誘発する要因になり、適切に対処しないと失明の恐れも出てきます」(前出・平松医師)

※週刊ポスト2018年2月2日号

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