遠近両用が進化した「マルチフォーカス」と呼ばれるコンタクトレンズもある。従来の遠近両用コンタクトは、中央部が近用度数、外側が遠用度数と焦点が2つに分かれる形で配置されていたため、境目の部分では歪みが生じる欠点があった。
「マルチフォーカスレンズの場合、レンズ中央から外側に向かって、近用、中間用、遠用とグラデーションを描くように度数が変化していくため、どこに視線を移しても瞬時にピントが合う利点があります」(前出・岡野院長)
老眼鏡も進化している。従来の遠近両用の老眼鏡は「遠」と「近」の2種類の度しか入っていなかった。現在主流になってきている「累進レンズ」は、1枚のレンズに度数の違うレンズがグラデーションのように入り、様々な距離を快適に見ることができる。
正しい対策をするだけで、目はまだまだ若返る。
※週刊ポスト2018年2月2日号