投資情報会社・フィスコ(担当・田代明美氏)が、株式市場の1月29日~2月2日の動きを振り返りつつ、2月5日~2月9日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は下落。前週1月24日から、先週31日まで6営業日続落で下落幅は1000円を超えた。1日は7営業日ぶりに反発をみせたが、週末2日は前日の上昇部分をほぼ帳消しにするなど、調整色の強い相場展開だった。米国では長期金利の上昇基調が強まるなか、NYダウは昨年5月以来となる300ドルを超える下落をみせた。円相場は昨年9月以来の1ドル108円台に乗せる場面をみせるなど、外部環境の不安定さも積極的な物色を手控えさせた。
もっとも決算発表が本格化している中では機関投資家は積極的には動けず、先物主導のインデックス売買に大きく振らされやすい状況であろう。その決算ではあるが、足元で円安効果が消失したことからみれば、概ね良好な内容とみられる。しかし、業績期待は相当織り込まれており、コンセンサスも切り上がっていたことから、好決算ながらも出尽くし感につながってしまっている。
今週も主要企業の決算が続くことになるが、ソフトバンクG<9984>の決算がポジティブサプライズとなって日経平均をけん引するとは考えづらいところであろう。株価はボトム水準での推移をみせており、アク抜けにつながれば日経平均の下支えとして意識される。トヨタ<7203>についても高値圏での推移が続いていることもあり、大きな反動は期待しづらいところであろう。ホンダ<7267>は上方修正を発表し、PTS(市場外取引)では4000円を回復している。決算後の好反応が続くようであれば、日経平均も足元のもち合いレンジでの底堅さが意識されよう。
とはいえ、25日線を大きく上放れる材料が見当たらず、しばらくはこう着感の強い相場展開になりそうだ。また、平昌五輪が開幕することから、市場参加者の株式市場への関心が薄れる可能性もあるだろう。