事件に巻き込まれた竹内朋香さん(27)の夫が30分間にわたり思いを明かした(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「俺だって(事件の原因は)なにもわからない。こっちが知りたいよ。ひとつ言えるのは、死んだヤツはなにも言えないし、死んだら終わりなんだよ!」──怒りをあらわにしながら記者に言葉を投げかける男性。この人物こそ、7月6日に刺殺事件に巻き込まれたガールズバー店長・竹内朋香さん(27)の夫である。夫はおよそ30分にわたって、亡くなった妻に対する思いや容疑者への怒りを明かした。【前後編の後編。前編から読む】
事件が起きたのは6日午前1時頃のことだった。
JR浜松駅から500メートルほど離れた歓楽街にあるガールズバーに、両手にナイフを持った山下市郎容疑者(41)が店員の伊藤凛さん(26)を連れて訪店。店に入るや否や、勤務中の竹内さんを所携のナイフで何度も刺した。続けて逃走を図った伊藤さんにも襲いかかり、2人はいずれも搬送先で亡くなった。大手紙社会部記者が話す。
「犯行に使われたのはネパールの軍隊でも採用されていることで知られる、『ククリナイフ』と呼ばれる特殊な刃物でした。このナイフは殺傷能力が高く、一般的に使用されることはまずない。捜査関係者は、男が凶器を計画的に用意し、殺意をもって犯行におよんだとみています。
8日には容疑者が住んでいたアパートの家宅捜索もあり、ナイフの入手ルートや犯行動機について、引き続き調べが行われています」
大手紙社会部記者がさらに続ける。