スポーツ

「そだねー」の効果と使い方、北海道出身心理士が解説

「そだねー」の正しい使い方

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、平昌五輪以降、流行ワードのトップに躍り出た「そだねー」とカー娘について分析。

 * * *
 平昌五輪での活躍で、一躍注目が集まった「そだねージャパン」のカーリング女子「LS北見」。3位決定戦で英国に勝利し、見事、銅メダルに輝いた彼女たちは、帰国報告会でも「そだねー」を披露して会場を沸かせていた。

 3位決定戦の最終第10エンド。ラストストーンをどうするか戦術を話し合う中に、何度も「そだねー」と言う声が聞こえる。北海道弁の「そだねー」はイントネーションや間が独特だ。口調も柔らかく、語尾が伸びることでのんびりした印象を与える。氷上のチェスと呼ばれるほど技術や戦略、かけ引きが重要というカーリングの、これまた緊迫した試合状況ではちょっとミスマッチ感があるのは確かだ。

 一方、対戦相手のチームから聞こえてきた会話は、外国語ということもあるけれど、LS北見の選手たちとはずいぶん雰囲気が違っていた。どこか声音がきつかったり、早口気味になっていたり。時には、こわっ!と感じるぐらい口調が強かったり、言い合いのように激しさを増したり…。そんな時は、どの選手の表情も張り詰めたように硬く険しく、真剣そのもの。五輪という特別な場での試合だけに、その緊張感やプレッシャーもハンパなく強かったのだろう。

 そんな緊迫したシーンで聞こえていたカー娘の柔らかい声のトーンは、そのミスマッチ感と彼女たちの明るい笑顔とが相まって、試合を楽しんでいるように感じられ、「ほっこりする」、「かわいい」、「和む」といった声が聞かれた。

 方言を話す女性に対する一般的なイメージもあるが、彼女たちの北海道弁はかわいさだけでなく、ひたむきさと親近感を強調したのではないだろうか。

 さて、この「そだねー」だが、単なる相づちを打つだけの意味ではない。というのも、選手たちのコミュニケーションを聞いていてわかるように、「そだねー」には人によって何通りもの言い方があるからだ。私も北海道出身なので、この言葉は地元でよく耳にするし、実際使っているのだが、その使い方や言い方は様々だ。

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
「救急車と消防車、警官が来ていた…」遠野なぎこ、SNSが更新ストップでファンが心配「ポストが郵便物でパンパンに」自宅マンションで起きていた“異変”
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン