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突然死招く「くも膜下出血」 小さな自覚症状サインも要注意

くも膜下出血には小さなサインあり(写真はイメージ)

 病気の早期発見を可能にする最新医療検査がさまざま登場しているが、自分に必要な検査が何かを見定めるには、「自分の体から発せられるサインに耳をかたむけること」が必要である。

 例えば、ハンマーで殴られたような激しい頭痛や、意識がもうろうとするといった意識障害が主な症状として知られる“くも膜下出血”。突然死を招く病気の代表格だが、実は小さなサインがある。

「くも膜下出血で脳動脈瘤からわずかに血液が漏れる『マイナーリーク(微小出血)』が発生すると、“頭痛と吐き気”が生じます。ムカムカする痛みで、吐き気があるが鼻水や咳、熱といった風邪特有の症状はないのが特徴です」(くどうちあき脳神経外科クリニック理事長の工藤千秋医師)

 こうした症状がある場合に適しているのは、MRI検査の一種である「T2スターMRI」だ。

「脳内のヘモグロビンなど微小な出血成分を検出する撮影方法で、従来は発見困難だったマイナーリークを見つけることができる。

 通常のMRI装置にはT2スター法を含め7種類の撮像モードが備えられていますが、そのうち1回の検査で使用されるのは3~4種類。T2スター法は脳内出血に特化したモードで、使用される機会はそれほど多くないため、受診時に医師に『T2スター法で撮影してください』と伝えてみましょう。

 T2スター法は通常の人間ドックには含まれていませんが、脳ドックのメニューには組み込まれていることもある。その際は自由診療となりますが、脳出血の疑いが強いと診断を受けた際には保険適用で受診することもできます」(同前)

 健康保険3割負担の場合、検査費用は4410円(税込み)で、検査にかかる所要時間はわずか10分で済む。

※週刊ポスト2018年4月13日号

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