料理が出来上がったらモニターに食券番号が表示される(松屋)
一方、定食屋の雄である「大戸屋」のセルフ式店舗も訪れた。新丸の内センタービルに新旗艦店としてリニューアルオープンしたこの店舗は、「丸の内オアゾ」に隣接するオフィスビルの3階に位置する。
まずは来店時、空いている席に案内される。今回はカウンター席を選択したが、カウンターには見慣れたメニュー表はなく、タブレットが設置されている。最初の画面では人数の登録を求められ、人数を入力後、メニュー表記に移る。メニューから商品を選択し、その後ご飯の種類とサイズを選んで注文は完了となる。
セルフ店舗とはいえ、タブレットに不慣れな年代のお客様も想定されるためか、よく見るとスタッフは通常店舗と同様、腰にオーダー用の端末も装備している。オーダー後、タブレットの役目は終了。今回は注文後15分ほどして、料理が運ばれてきた。食後は下膳する必要はなく、通常店舗と同様である。
大戸屋のセルフ店舗の一番の強みは会計方法だ。通常通りスタッフの対応するカウンターに加え、セルフレジも設置されている。セルフレジにおいては、現金のほかクレジットカードや各種電子マネーやプリペイドカードなどの支払い手段が使用可能となっている。
導入前の実験店舗では約3割の客がセルフレジを利用と説明していたが、今回の訪問時においても、一時間の滞在においてカウントしてみると、やはり3割ほどの利用頻度であった。