両社とも特定店舗の売り上げを発表していないため、セルフ店舗単独における効果はまだ見えない。セルフ店舗に限れば、女性の取り込みには一定の成果が上がっていると感じたが、客にとって真のベネフィットになり、来店動機につながっているかというと、両社ともまだ模索の段階という印象だ。
ただ、セルフ型店舗の可能性は徐々に高まっている。東京オリンピックを見据え、外国語に対応した食券購入機やオーダータブレットの導入もその一例だが、今後、ロボットやAI(人工知能)を駆使したさらなる自動化・省力化が実現できれば、値引きなどの顧客還元も進むかもしれない。
人手不足の打開策であると同時に、多くの客に選ばれる価値のひとつとして、外食チェーンのセルフ型店舗がどこまで進化するか。いまはその過渡期といえる。