目立たず、内助の功で「地盤を守る」というのが昔ながらの典型的な政治家の妻の宿命だった。故・橋本龍太郎元首相の久美子夫人、故・竹下登元首相の直子夫人もそうやって地盤を守り、後継者に継がせてきた。
「洋子さんが地元入りすると、今でも陣営がピリッと締まる」
古参後援者はそう語る。
社長令嬢として育った昭恵夫人は違った。安倍首相の初当選から5年後の1998年、地元・下関のコミュニティFM局で、4年半にわって「アッキー」の名前でDJを務めたのだ。“縁の下”ではなく、自ら表に出ることで夫の選挙を支えようとしたのだが、昔からの安倍後援者から批判を浴び、洋子さんも眉をひそめた。
※週刊ポスト2018年4月20日号