家庭菜園も広げた(撮影:杉原照生)
「改装前は台所が奥まっていて配膳も手間でしたが、今はできたてのおかずを手渡しすることができます。食卓に座る夫とおしゃべりをしたり、テレビを観ながら食事の下ごしらえや後片付けができるのも嬉しいですね。“ながら家事”のおかげでストレスが格段に減りました」(節子さん)
2階に作った健さんの書斎も家庭円満に一役買っている。
「始終くっついているとケンカの種も増えますからね(笑い)。それぞれのくつろぎ空間があるのはいいものですよ」(健さん)
リフォームで住まいも夫婦間の風通しもより良くなった。
30年来の趣味である家庭菜園は、リフォームで植栽を大幅に伐採して畑の面積を倍に広げ、日当たりのよい場所へ移した。夏野菜のトマトやキュウリを中心に、冬にはネギを栽培。孫たちと一緒に収穫を楽しんでいるという。
夏場は西日の熱気が室内にこもる子供部屋は、リフォームで健さんの書斎に。畳敷きの主寝室へ続く壁を抜くことで、明るく風通しのよい快適な空間が実現した。
■大山邸
【職業】退職
【エリア】兵庫県神戸市
【築年数】27年
【敷地面積】103.77平方メートル
【リフォーム期間】約3か月
【費用】1470万円
【設計】パナソニック リフォーム株式会社
※週刊ポスト2018年4月20日号