W杯の2か月前というタイミングでの解任に監督も世間も驚いたが、一部の選手は違ったようだ。
〈It’s never too late〉(遅すぎることはない)
そうツイッターで呟いたのはハリルから冷遇されてきた本田だった。
「代表への招集頻度が下がっていた本田や香川真司にとっては、歓迎すべき環境になった。協会としても、スター選手不在で苦戦続きだった最近の代表には“スポンサー離れ”という危機も感じていた。本田や香川が再び代表に定着すれば、スポンサー収入も期待できる」(前出・スポーツ紙記者)
後任に選ばれたのは、協会の技術委員長を務め、選手から“不満”をヒアリングした西野朗氏。いわば“身内枠”であり、本田や香川が再び主軸に返り咲く可能性が高い。代表経験のある選手はこう話す。
「本田さんも香川さんも経験豊富で、頼りになる存在です。しかし、選手としてのピークは過ぎている。2010年の南アフリカ大会でベテランの域に達していた中村俊輔さんは、試合に出られなくてもベンチから声を張り上げ仲間を鼓舞していました。しかし、サポート役に回るタイプじゃない2人に同じことができると思いません。彼らの扱いを巡って、同じように“内紛”が起きないとも限らない」