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社員寮が復活傾向 共有スペースも充実で「家族回帰」

JFEエンジニアリングの社員寮

 課外活動のコーラスに食堂のおいしい料理、寮母さんの温かいまなざし、そして同僚たちとの楽しい共同生活。連続テレビ小説『ひよっこ』では有村架純演ずるみね子が就職した『向島電機』の社員寮での生活が描かれ、「懐かしい」と話題になった。

 そんな社員寮が近年復活傾向にある。その中の1つであるプラント建設会社『JFEエンジニアリング』では5か所の独身寮に社員の約1割が暮らしている。同社の人事担当が言う。

「利用者は年々増え、現在は男性社員415名、女性社員90名が入居中です。各部屋にお風呂やベッド、ドラム式洗濯・乾燥機を備え付けているワンルームタイプの部屋に加え、自由に出入りできるコミュニケーションスペースのある寮もあります」

 寮に入って4年目の女性社員・濱部薫さんが言う。

「就職を機に上京したから、会社に近くて顔見知りの同僚たちがいる寮生活は安心で快適。とくに入社したばかりの頃は共有スペースで開かれる飲み会に参加するのが楽しかった。アクティブな同期が多いので、休みの日は山登りに行ったり旅行に行ったり…。寮にいると寂しい思いをすることもありません。すっぴんでゴミ出ししているのを後輩男子に見られてしまったのは気まずかったけれど…(苦笑)。体調が悪い同僚がいればLINEで連絡を取り合って、部屋のドアに水や食べ物を置いておくなど、今でも助け合って暮らしています」

 同社だけでなく、伊藤忠商事やオリエンタルランドなど名だたる企業が今、次々と独身寮を新設中。

 とくに伊藤忠が建設を進めている社員寮は360戸からなる広大な寮に120名のシェアキッチン付食堂やサウナ付大浴場のついた豪華なものだそう。こうした社員寮の復活も会社の“家族回帰”の1つの象徴なのだろう。

※女性セブン2018年5月3日号

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