また、遼寧省盤錦市でも、3年分の給料が支払われなかった農民工の男が雇い主と言い争いをして、カッとなって、持っていたナイフで相手の首を斬りつけ、殺してしまうという事件も発生している。
中国政府によると、農民工の6割以上が雇用主との間で労働契約を結んだ経験すらないという。このように、法規に疎い農民工が泣き寝入りするケースが増えている。
このため、中国政府は昨年、地方政府に対して、農民工に対する給料未払いの実態を調べるように指示。地方政府は今年から、未払いがあった会社や雇用主に対して、速やかに給料を支払うように命令し、それでも従わない場合は、事業認可を取り消すほか、雇用主に刑事罰を加えるなどの罰則を与えることが決まったという。