芸能

由美かおるとは違った趣も 時代劇でベッキーが入浴シーン 

ベッキー演じるくノ一(『くノ一忍法帖 蛍火』公式ツイッターより)

 BSジャパン『くノ一忍法帖 蛍火』でベッキー(34)が、時代劇に初挑戦し注目を集めている。この作品は、くノ一に扮したベッキーがさまざまな忍術を駆使して、幕府を脅かす諸藩と戦う物語。その見どころについて、コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
「お心、操られていただきます」

 ベッキーの碧の瞳に赤い火がメラメラした瞬間、悪人は彼女の思うままに操られ、やっつけられる…。そんな必殺技「忍法蛍火」はじめ、さまざまな奇想天外な忍法が飛び出すBSジャパン『くノ一忍法帖 蛍火』。毎回楽しみにしている方も、まだ見たことがない方も、「江戸時代は鎖国のはずなのにハーフのくノ一がいるってどういうこと?」「ベッキーはじめ、三人のくノ一が赤・青・黄色の装束で戦隊ヒーローみたいに活動したんじゃ、隠密どころか目立ち過ぎじゃね」などなど突っ込みたいことは多いはず。そうでしょうそうでしょう。長年、時代劇を観続けている私も、久々に「やってくれた」と驚くほどに彼女らは、元気よく荒唐無稽路線で突き進んでいる。

 そんな中、私が注目しているのは、「入浴シーン」である。第一話。バテレンの母を持つ根来のくノ一お螢(けい・ベッキー)はお美代(黒川芽以)、お玉(樋井明日香)とともに越後高田藩に潜入。「まずはお主らの女体改めじゃ」などと、完全にアウトなセクハラ発言を連発しながら、ウハウハと迫ってくるエロ殿様とその手下の占い師らと対決した。

 お蛍は「忍法蛍火」を遣うが、妖しい術を遣う占い師にはなぜか効果なし。危機一髪!の瞬間、一族の統領である父(木下ほうか)の「己の身を汚してこそ、相手の心を乗っ取ることができる」というアドバイスを思い出し、方肌脱いで素肌を見せて二度目の「蛍火」。すると占い師は「ここは桃源郷か…」と陶然となり、「夢の中でイキなさい」というお螢の言葉とともに成敗されてしまった。

 問題の入浴シーンは、ドラマのラスト。お蛍は「お風呂に浸かって汚れを洗い流そう」と湯舟に入る。つまり、お螢は己の色香で相手に術をかけたことを「汚れ」だと反省しているのである。なんと乙女な!! そういえば、ドラマの中でお美代から「スキもの」と言われていたお玉から「お螢さんは生娘なんですか。信じられない!」と大声で言われていた。片肌脱いで悩んでいたのでは、先が思いやられる。それにそもそも「くノ一の入浴シーン」とは、汚れを落とすとか、反省する場ではないではないか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン