「『マウスピース』を使って下顎を少し前に出した状態で固定し、気道を確保する方法もあります。歯科医を受診すれば、市販品よりも自分にフィットするマウスピースを作ることが可能です」(同前)
呼吸には姿勢も影響する。仰向けに寝ると気道が狭くなるうえ、舌の位置が下がって気道を塞ぎやすいため、横向きで寝ると改善につながる。
寝るときには横を向いていても、眠っている間にいつのまにか仰向けになってしまうという人には、「抱き枕」も選択肢になる。『睡眠メソッド100』の著者で睡眠環境を改善してきた快眠セラピストの三橋美穂氏の話。
「ただし、使い方を誤ると、寝返りを打ちにくくなって、かえって体を痛めてしまいかねません。普通の枕と併用し、頭の重みはしっかりと枕にかける。そのうえで腕と足を抱き枕に乗せる。そうすることで圧力を分散でき、体を痛めにくくなります」
「ふとん」から「ベッド」に変えることで、呼吸が楽になることもある。
「埃が原因でアレルギー症状を起こし、それが呼吸のしづらさにつながっているケースもある。室内では、人が動いていなくても、床上30cmほどは埃が滞留しているといわれるので、布団よりもベッドのほうが埃を吸い込みにくいのです」(同前)
※週刊ポスト2018年5月25日号