「MLBでも昔は2番にスモールボーラー(俊足巧打)を起用していましたが、近年になって変わった。それは、各チームが初回に“大量点”をあげることの重要性を強く認識するようになったからです。統計データを分析していくと、初回に1点を先制したチームの勝率は56%程度ですが、3点以上取ると勝率は75%にまで跳ね上がる。
だから、初回に確実に打席が回る1~3番の打者が重視されるようになった。さらに、1番では本塁打が出ても1点にしかならないし、3番だと2死で打席に立つ可能性もあって作戦が限定される。そんな理由から、“最強打者は2番”という戦法が定着しつつあります」
※週刊ポスト2018年6月1日号