ライフ

米をおいしく食べる8ステップ、炊き上がった瞬間に蓋開けよ

炊き上がり後ほぐさないと、ツヤや食感が失われる

 食欲の落ちる夏でも、つい「おかわり」したくなるご飯がある一方、わが家のご飯はあまり食が進まない…という人も多いもの。そこで、“ごはんソムリエ”こと創業136年の老舗米穀店6代目・徳永真悟さんに話を聞く。

 徳永さんは、ごはんをおいしく食べるために、炊飯器や計量カップ、しゃもじなどの商品開発にも携わっている。炊飯器を買い替えるなら、圧力式IH機能付きがおすすめとか。計量や洗い方、炊き上がり時の対応などにもコツがあるという。これを忠実に再現すれば家族に“うまい!”と言わせる炊き方ができるはずだ。

【量る】計量カップに米を山盛りにして箸ですり切る
 1合(180ml)カップに米を山盛りにして、箸ですり切る。指は個人差が出るためNGだ。

「計量後、米を押し込んだり、トントンとカップの底を叩くと米の間隔が詰まり、容量が増えてしまいます。メーカーは正しい計量を前提に水加減の目盛りを記している。これを誤ると美味しいご飯は炊けません」(徳永さん・以下同)

 キッチンスケールできっちり量るのも◎。

【とぐ】ざるとボウルを活用
【1】浄水やミネラルウオーターなどのきれいな水をボウルに張る。
【2】米をざるに入れ、【1】につける。
【3】手を熊手状にして3~4回、円を描くようにかき回し、ざるをすぐに水から上げる。米は水に触れた瞬間から吸水を始めるため、ぬかや汚れを米に吸収させないよう、水を手早く捨てる。
【4】ボウルとざるを重ね、新しく水を張り、【3】と同様の手で10回程度かき回し、水を入れ替える。この動作を3~4回繰り返す。
【5】1~2分ざるを傾け、水を切る。「ボウルとざるを使えば作業がスムーズに。米が流れ出すのも防げます」。

【水を入れる】浸漬時間をしっかりとる
 洗米後、米を内釜に移し、浄水やミネラルウオーターを炊飯器の目盛りに合わせて入れる。

「米を水に浸けると表面から徐々に水が浸透していきます。米が水をめいっぱい吸水した状態で熱を加えると、芯からふっくら炊き上がります」

 水温の高い夏は30分、低い冬は2時間の浸漬時間が必要だ。

「特に夏は、冷水で炊くとシャキッとして、粒が感じられるご飯に仕上がります。冷水を使用する場合、冬同様2時間ほど、浸漬しましょう」

関連キーワード

関連記事

トピックス

“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン