しかし、『医者が教える食事術』(白澤卓二・監修)は、「1日2~3個食べるのが正解」としている。同所の監修者で、日本のアンチエイジングの第一人者であるお茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二医師がいう。
「卵には現代人に不足しがちな鉄分やカルシウム、ビタミンDが豊富で、ルテインやビタミンE、βカロテンなど抗酸化作用を持つ成分も含まれています。以前はコレステロールが多いためたくさん食べないほうがいいとされていたが、今の常識は変わってきている。これほどの完全栄養食はありません」
42万部のベストセラーとなっている『医者が教える食事術 最強の教科書』(牧田善二・著)も高い栄養価に注目し、〈卵のコレステロールは気にしない。9割が肝臓でつくられ、食べ物からとるのは1割に満たない〉としたうえで、〈健常者なら1日1個〉は食べたほうがいいと書いている。
栄養価に目を向けるか、病気のリスクに注目するかで評価が異なるようだ。
※週刊ポスト2018年6月22日号