あえて名前は出しませんが、リーディング上位の常連でなくても、思わずうなってしまう個性豊かなジョッキーはまだまだいます。鞍上はオーナーや牧場の意向に沿うようにしますが、「こいつが乗れば面白いのになあ」と思うことはあります。前出のような年季の入ったファンならば、心当たりがあるはずです。
●すみい・かつひこ/1964年石川県生まれ。2000年に調教師免許取得、2001年に開業。以後17年で中央GI勝利数24は歴代3位、現役では2位(2018年6月3日終了時点)。ヴィクトワールピサでドバイワールドカップ、シーザリオでアメリカンオークスを勝つなど海外でも活躍。引退馬のセカンドキャリア支援、障害者乗馬などにも尽力している。引退した管理馬はほかにカネヒキリ、ウオッカなど。本シリーズをまとめた『競馬感性の法則』(小学館新書)が発売中。2021年2月で引退することを発表している。
※週刊ポスト2018年6月22日号