施設によってさまざまな防犯対策があるが、一般市民にはすべてを覚えて実践することは難しいかもしれない。そこで、どの場面でも共通してできる防犯対策とは? 警視庁で長らく要人警護に携わった元SPの金井祐一氏が教える。
「とにかく、暴漢に対しては、手の届く範囲にあるものを、次から次に手にとって、投げつけることです。
たとえばファミレスで食事をしているとき、突然、逆上して包丁を振り回し暴れだす者がいたら、まずはテーブルの上にあるものを片っ端から投げる。お皿からコップまで投げつけて、避難するなら、厨房に駆け込みましょう。鍋から包丁、まな板まで何でもあるし、厨房には玄関とは別に勝手口があるケースが多いので、逃げ切れる可能性が高まる」
いかにもシンプルだが、その知識が生死を分けることもあるかもしれない。
※週刊ポスト2018年6月29日号