国内

ベトナム人留学生の犯罪が増加 なぜ彼らは犯罪に走るのか

2017年中に摘発された外国人犯罪の国籍別内訳 *警察庁の統計による

 在日ベトナム人の数は約26万人で、外国人全体の10%程度に過ぎない(2017年末)。しかし今、外国人犯罪の約3割をベトナム人が占めている。彼らがどのような犯罪に手を染めているか窺えるのがSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)への投稿だ。日本在住ベトナム人に向け、ベトナム語で書かれたそれらを見ると、盗品や偽造品の闇取引、犯罪への勧誘などが目立つ。在日ベトナム人社会の闇を、長年、在日外国人問題を取材するジャーナリストの出井康博氏が報告する。

 * * *
 犯罪への勧誘が目立つSNS投稿の主なターゲットこそ、「留学生」である。

 ベトナム人留学生の数は2017年末時点で7万2268人に達し、5年間で8倍以上に急増している。一方、刑法犯で昨年検挙されたベトナム人のうち、留学生は約41%を数えた。在留者数では留学生の1.7倍に上る実習生は約23%である。ベトナム人留学生の急増が、犯罪の増加を招いているのは明白だ。なぜ、彼らは犯罪に走るのか。

 実はベトナム人留学生の多くは、勉強よりも出稼ぎを目的に来日している。日本では「留学ビザ」を取得すれば、「週28時間以内」のアルバイトが許される。そこに目をつけ、「留学」を出稼ぎに利用する“偽装留学生”が急増中なのだ。

「留学ビザ」は本来、アルバイトなしで留学生活を送れる経済力のある外国人にしか発給されない。そこで“偽装留学生”たちは経済力があるよう見せかけるため、でっち上げの預金残高や親の収入が記された証明書類を用意する。留学斡旋ブローカー経由で、銀行や行政機関に賄賂を支払ってのことだ。

 そして「留学」に必要な費用は借金に頼る。その額は150万円前後に上る。ベトナム庶民の年収の10倍近い大金だが、日本で働けば簡単に返せると考える。しかし、来日後に「週28時間以内」の法定上限を超えて働いても、借金はなかなか減らない。結果、学費の支払いを逃れるため、留学先の日本語学校などから失踪する者が増える。また、手っ取り早く稼ごうと、犯罪に手を出す留学生も現れる。大半のベトナム人は犯罪とは無縁なのだが、すでに見た通り、スマホでSNSを覗けば、悪い誘いが溢れている。

関連記事

トピックス

安倍元首相(時事通信フォト)
安倍元首相国葬“出来レース入札”疑惑 加計学園問題と同じ構図だった
NEWSポストセブン
Twitterに投稿されている観客席やトイレなどに捨てられたゴミ
「RIZIN」花束投げ捨て騒動の裏に観客席でのゴミ散乱問題、会場関係者が明かした「本音」
NEWSポストセブン
さくらまやさん(写真/山口比佐夫)
さくらまや、9LDK庭付き一戸建ての豪邸で語った今「まだ男の人を好きになったことがない」
NEWSポストセブン
特捜部の事情聴取を受けたという竹田前JOC会長(時事通信フォト)
五輪汚職、IOC裏工作疑惑が再燃 「元電通・元総理・旧皇族」の切っても切れない関係
週刊ポスト
坂本勇人の女性スキャンダルをTV局などが報じない理由は?(時事通信フォト)
坂本勇人の女性問題 箝口令が敷かれなくても報じない大メディア、巨人との歪な関係
週刊ポスト
映画界に大きな衝撃を与え続けたゴダール監督
ゴダール監督が選んだ「安楽死」 本来必須の「4要件」の診断は満たされていたのか
NEWSポストセブン
そう簡単に延期はできない事情とは?(時事通信フォト)
大関・正代 連敗地獄の本場所後に「昇進披露パーティー」延期できない事情
週刊ポスト
ゆったりな着こなしを見せる夏帆
夏帆「幼い顔で8頭身の美ボディ」気になる“ベタ惚れ俳優”との恋路
女性セブン
小室佳代さん第二の金銭トラブル1600万円「貢いだお金」は取り戻せるのか 弁護士の見解
小室佳代さん第二の金銭トラブル1600万円「貢いだお金」は取り戻せるのか 弁護士の見解
NEWSポストセブン
ボーダーのロングTシャツが印象的な天海祐希
天海祐希「共演者が飲み歩いても我関せず」地方公演後のプロ意識
NEWSポストセブン
玉鷲
玉鷲の優勝でNHKの相撲中継に映らなかった豪華すぎる副賞 少しずつ数が減っている理由とは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 旧統一教会汚染で「自民67議席減」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 旧統一教会汚染で「自民67議席減」ほか
週刊ポスト