「この辺では本名とは違う名前を名乗っていた。飲みに行く以外はいつも部屋にいて、自分は元船長で妻は銀座でクラブを経営していてタワーマンションを1億円で買ったなんて話していましたが、ここは家賃が月に2万~3万円だよ(笑い)。部屋には学生時代に流行ったブランドの服があって、いつもキツい匂いの香水をつけていたね」
大津容疑者が通っていた飲食店のママもこう話す。
「私に『服を買ってやる。もう注文した』とオーダー専門店の名前を挙げていたのですが、届かないからそう伝えたら『まだ送ってないのか』とお店のせいにしていました。大手重工メーカーの重役と言いながら、2400円の焼酎ボトルを入れる時に値段を気にしていたので、誰も言っていることは信用してませんでしたね」
そう聞くと“手練の詐欺師”にはとても思えないが、それでも複数の若い女性を手玉に取っていたのだから、ネット上では“若々しさ”を演じ切れていたということか。勾留された大津容疑者は「最近、物忘れがひどくてよく覚えていない」と供述しているという。そこだけは“年相応”に戻ったようだ。
※週刊ポスト2018年8月3日号