「生徒の卒業単位になるのは1~6時限ですが、大学受験に備えた補講として0時限と、7、8時限が設けられており、ほとんどの教師はこの時間まで勤務しています。さらに一部のクラスでは週1回、18時40分まで9時限目が設定されています」(A氏)
0時限の開始は7時50分、8時限が終了するのは17時40分。教員にはその後に試験の採点や部活指導などの仕事が山積している。
「授業とは無関係の仕事も少なくありません。午後5時で帰ってしまう司書の代わりに8時まで出退室や貸し出しを行なう“図書館業務”や、1時間をかけて広大な校舎の戸締まりチェックをする“日直業務”など、さまざまな役割が順番に回ってきます。
さらに10~12月になると、受験生向けの学校説明会が学校主催のものだけで月に3回、それ以外にも県内各地の学習塾主催の説明会にも派遣されるので、平日夜だけでなく土日も次々と業務が入ってしまう。昨年の休日出勤は約20日ありました」(A氏)
同校の教員に配られた「平成29年度10月行事予定」を見ると、授業も行事も入っていない日は、土日祝日を含めて4日のみ。同月後半には米国への修学旅行があり、17連勤のスケジュールとなる教員もいた。
※週刊ポスト2018年8月10日号