この酷暑の下、応援し、着替える暇もなくバスへ──生徒の体調管理に神経を使う教員も激務だ。
「引率する教職員には1円の手当も出ないボランティアで、学園グループの教職員は一律、賛助金の名目で1万円が徴収される。数年前までは弁当代や移動費として6000円ほどのお金も自腹で負担していました。もちろん野球部員の晴れ舞台だから、応援したい気持ちはあります。
ですが、そうしたやり方には“生徒のため”という異論を挟みにくい掛け声のもと、無茶な働き方を強いる今の花咲徳栄の体質を感じてしまうのです」(A氏)
◆17連勤の職員も
教員の間に“厭戦気分”が漂う背景には、長時間労働の常態化があるという。
同校が生徒募集用に作成した2018年度版のパンフレットでは、カリキュラムは週6日制で、うち4日は「0時限~8時限」まで授業があると説明している。