しかし、VOAはこれについて、永信法師の態度表明の裏には、3年以上も前から疑惑がささやかれている弟子の尼僧を妊娠させるなどの女性問題や賄賂を受け取るなどの腐敗問題などで、中国当局からの追及を逃れるための方便との見方を報じている。
このため、由緒ある古刹のトップによる露骨な習近平指導部へのすり寄りに対して、ネット上では「指導部が住職に配慮するのを期待しているようだ」「あまりにも茶番だ」「次は寺に党支部でも作るのか」などの批判が相次いで書き込まれている。
これに対して、党機関紙・人民日報系の環球時報(電子版)は「米国のキリスト教会では、クリスマスはもちろんだが、アメリカの独立記念日や感謝祭など、国家の祭日には国家である星条旗を掲揚している。君たちは井の中のカワズだ」と反論するなど、社会主義国での宗教のあり方について、論争が巻き起こっている。